教育理念

理事長 校長 岡山伸子

創始者岡山波四郎は、徳島県の貧しい農家に生まれ育ち、17歳で大阪に出、小型船の石炭夫を経て、外国航路のタンカーで機関士をしていました。ある時、船がニューヨークに寄港。当時のアメリカは不景気で街に失業者があふれ、人がものをねだる様子にたいそう驚いたそうです。その中で目にとまったのが散髪の技術を持つ男でした。彼に船員達の散髪を頼み代金を渡しながら、腕一本で生活できるということが深く心に残りました。それが「景気が悪くても技術があれば怖いものははい。必ず生活できる」という確信につながるのに時間はかかりませんでした。

当時、日本もまだ裕福とはいえなかった時代です。帰国した彼は、理髪で食べていける人材を育てようと決意します。当時の散髪屋は徒弟制度で、親方について技術を学び、のれんわけのような形で一人前になるものでした。「これでは追いつかない、もっと多くの職業人を育てなくては」と、理髪学校を作るために奔走しました。面識のない大臣や知事にまで直談判に出かけた熱血漢でした。その熱意が伝わり、出資者が現れて念願の理髪学校を開校したのは昭和6年のことです。翌年、大阪ではじめての理髪学校として文部大臣の認可を受けました。自身は満足な教育を受けられなかった経験から、男女や出地による差別をせず、使命感に燃えて熱心に教育に関わり続けました。

時代が変わっても、「手に職さえあれば、生きていける」という強みは、変わりません。専修学校の目的は、技術を身につけること。この原点を忘れず、理美容の分野で学生を一人前の職業人として社会に送り出すことが使命だと考えています。

知識や技術を得るのはもちろん、接客サービスに携わるものとして人間性を育てること、それは毎日の生活や経験の積み重ねが鍵になります。私がこの30年間運営に携わって感じているNRBの学生気質は、目標を持って一生懸命に努力するまじめな姿勢です。

21世紀の理美容業界は、若い想像力が活かせる可能性に満ちた場です。自分のスタイルで一生仕事ができる理容師・美容師になるために、ご家族皆様の応援をいただきながら、技術と精神両面で調和のとれた人に育てたいと思っています。

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